proxmoxにvirtualboxのマシンをインポートする
ある日、仮想化基盤をやってみたいと思いました。なのでproxmoxを入れました。
設定はここら辺で。
Proxmox VE 6.1をインストールしてみた | fefcc.net
自分の場合は、物理マシンにインストールしました。RAIDは使っておらず、ファイルシステムはデフォルトで、プライベートipは静的で設定.
条件
このインポートの方法はqemuの機能を使うので、CPUのTypeがkvmのマシンでないとできないと思います。
virtualboxからproxmoxへの移植
結論から言うと、やることはvirtualboxのイメージの実体(vdi,vmdk)ファイルをqmの管理下にインポートする。
1. virtualboxの移したいVMのovaファイルを作成
virtualboxマネージャーの[ファイル]->[仮想アプライアンスのエクスポート]を選択。 そこから、目的のVMを選択。エクスポートのフォーマットはovaの[Virtualization Format 1.0]を選択する。新しい2.0の方が良さそうな気がしなくも無いが、どこで2.0はエラー吐いて環境によってインポートできないというような話を聞いたので......。詳細はご自身でおググりください。
追記
結局はマシンの実体ファイル(vmdk,vdi)がどこにあるか分かれば良いが、ovaファイル ならイメージの実体やマニフェストファイルを書き出すことができるので、イメージの実体ファイルの場所が分からなくても取り出せるし移植先でVMが起動しない場合にマニフェストファイルを見てvirtualboxの設定との比較ができると思うので、ovaファイルのエクスポートがおススメ。
2. proxmoxへファイルを移動
基本的にはsftpやscpでファイル転送がいいでしょう。自分の場合、転送前に解凍しておいて.vmdkか.vdiのみ転送した。解凍時に出てくるマニフェストファイルは、vmを設定したときにエラーが出たときの設定変更の参考にする。
3. インポート
virtual boxのイメージをそのままproxmoxに登録する方法は、今のところ無さそう(2020/06/26)。なので、一度vmを立ててそこにqmを使ってimportする方法を取る。
ストレージの容量以外は、importしたいvirtualboxのvmに合わせて他のproxmoxのvmを立てるときのように設定する。
ストレージだけは、適当で良い。
vmを立てた後、ハードウェアの設定でハードディスクを[Detach]して,[Remove]する。
ここまでこればimportの準備が整った。importのコマンドはコチラ
$ qm importdisk <vmid> <import_disk> local-lvm -format [raw/qcow2]
vmid......vmを作ったときに割り当てたid
import_disk......importするvirtualboxのイメージファイル(vmdk,vdi)
-format [raw/qcow2]......指定しなくても良いらしい。自分の環境ではデフォルトでrawイメージで、vmのイメージが保存されているようなのでraw変換を選択した。
importコマンド例はコチラ。
$ qm importdisk 5000 vm.vmdk local-lvm -format raw
ここでイメージのimportに成功したら、ハードウェアの設定に未使用のディスクが追加される。この追加されたディスクを選択して、編集画面を開きディスクの設定が問題無ければ追加
起動しなければ、virtualboxの設定と見比べてみる。大体はSCSIじゃなくて、SATAとかIDEとかにしてないことで問題が起こるような気がする。あとは、イメージ転送ミスとかだろうか。
起動すれば、proxmoxにvirtualbox移植完了
参考
Import OVA as Proxmox VM | It's full of stars!
Another way to move Virtualbox VDI to Proxmox VE | David Yin's Blog